今回は、ハイランドモルトのロッホローモンド12年をレビューします!
ストレート・ロック・ハイボールで評価しますので、家飲みの参考にしてくださいね♪
紙のようなフレーバーや、バニラ、柑橘系フルーツのような甘みが特徴
オススメの飲み方は、ロックとハイボール
ストレートではビターさやスパイシーさが強いため、飲みにくく感じるかも
〈基本情報〉
商品名:ロッホローモンド12年
生産地:スコットランド(ハイランド)
種別:シングルモルト
度数:46%
価格:4,200円くらい
〈概要&テイスティング〉
ロッホローモンドは、スコットランド(ハイランド)のロッホローモンド蒸溜所で製造されているシングルモルトウイスキーです
ロッホローモンド蒸溜所の創設は1966年で、リトルミル蒸溜所の第二工場として操業が開始されました
なお、リトルミル蒸溜所自体は1994年に閉鎖、2004年に火災で建物が焼失しています、悲しい
ロッホローモンド蒸溜所には、モルト用の単式蒸留器とグレーン用の連続式蒸留機が設置されており、自前でモルトもグレーンも製造できるスコットランドでも珍しい蒸溜所です
特に単式蒸留器のいくつかはローモンドスチルと呼ばれる特殊な構造のもので、1器で複数タイプのモルト原酒を作り分けることが可能となっています
作り分けの仕組みを文章で説明するのは難しく、さりとてわたしは絵心が皆無で図解もできないため、気になる方は「ローモンドスチル 仕組み」とかでお調べいただけますと幸いです
さて、今回ご紹介するロッホローモンド12年ですが、ノンピート(スモーキーでない)とミディアムピート(ほどほとにスモーキー)の原酒を、リフィルカスク、リチャーカスク、バーボンカスク3種の樽で熟成しブレンドしているのだとか
リフィルカスクは1回以上ウイスキーの熟成に使われたことがある樽のこと、リチャーカスクはある程度使い古された樽の中をこがして(チャーして)再利用できるようにした樽のことです
何樽のリフィルやリチャーなのかは書かれておりませんが、おそらくどちらも元々はバーボンカスクだったのではないかなと
何か特別な樽なら明記しそうですからね、あくまで推測ですが( ´ ▽ ` )
なお、ロッホローモンドとはゲール語で「ローモンド湖」という意味です
〈ストレート〉
香り:
タバコのようなスモーク、バニラ、グレープフルーツ、ハチミツ
味:
タバコのようなスモーク、スパイス、紅茶、樽由来の渋み、バニラ、グレープフルーツ、ハチミツ、シロップ、アルコールのピリピリ感
ライトボディで、余韻は軽いスモークと渋み、アルコールのピリピリ感が続く
樽感が強く、スパイシーなウイスキーです( ´ ▽ ` )
柑橘系フルーツのような風味、バニラやシロップのような甘みもありますが、それ以上にビターさやスパイシーさの方が目立っています
また、12年ものにしてはアルコールの刺激も強めです
人によっては飲みにくいと感じてしまうかもしれませんね
〈ロック〉オススメ!
紅茶、バニラ、オレンジ、ハチミツ、トロピカルフルーツ、ほのかにスモーク
ストレートよりも甘口で、フルーティかつクリーミィです( ´ ▽ ` )
バニラのようなクリーミィさが強調され、トロピカルフルーツのようなフレーバーも出てきます
渋みやスパイシーさも抑えられ、ストレートよりもかなり飲みやすくなるため、オススメです
〈ハイボール〉オススメ!
ほのかに段ボール、スモーク、グレープフルーツ、青リンゴ、バニラ
謎の紙っぽいフレーバーがありますが、クリアでさっぱりとしたハイボールです( ´ ▽ ` )
フルーティですが甘みはあまりなく、すっきりしているため食中酒にも向きます
ほのかに段ボールっぽさやスモーキーフレーバーがあるものの、そこまで強くないため、食事と合わせてもあまり気にならないのではないかなと
〈総評〉
ストレートでは少し飲みにくさを感じるものの、ロックやハイボールでおいしいウイスキーでした( ´ ▽ ` )
特にロックはフルーティかつクリーミィですいすい飲めるため、とてもオススメです
全体通してタバコだったり段ボールだったりと紙のようなフレーバーを感じましたが、これはローモンドスチルで製造されたことが原因なのか、、、?
ただ、蒸留器の形状によって紙のようなフレーバーが付与されるというのは普通に考えてなさそうなので、何か別のところに原因があるのかもしれませんね
ロッホローモンド蒸溜所は、他にもシングルモルトインチマリンやシングルモルトインチモーン、シングルグレーンなどもリリースされていますので、そのうち飲み比べとかやってみたいと思います