今回は本坊酒造・マルスウイスキーより、シングルモルト 駒ヶ岳 リミテッド エディション 2020をレビューします!
ストレート・ロック・ハイボール・バニラアイスかけで評価しますので、家飲みの参考にしてくださいね♪
ママレードやはちみつのような甘みのある、どっしりとしたウイスキー
オススメの飲み方はストレートとハイボール
2020年限定品だが、まだ売っているところもあるらしい
〈基本情報〉
商品名:シングルモルト 駒ヶ岳 リミテッド エディション 2020
生産地:日本
種別:シングルモルト
度数:50%
価格:8,580円
〈概要&テイスティング〉
駒ヶ岳はマルス信州蒸溜所で製造されているシングルモルトウイスキーです
そして、マルスウイスキーの設備は「竹鶴ノート」(ニッカウヰスキーの創業者竹鶴政孝さんがスコットランドで修行中に作成した報告書)を元に設計されています
つまり、マルスはニッカの分家みたいな存在というわけですね( ´ ▽ ` )
ではなぜ本坊酒造(マルス)の設備が「竹鶴ノート」を元にしているのか?
それは、本坊酒造で蒸溜工場設計と指導を行なった人物が竹鶴政孝さんの元上司岩井喜一郎さんだったからです
岩井さんは、竹鶴さんが壽屋(現サントリー)入社前に勤めていた摂津酒造の専務(当時)で、社長の阿部喜兵衛さんと共に竹鶴さんをスコットランドへ派遣した人物です
残念ながら竹鶴さんの帰国後、日本経済が傾き摂津酒造での蒸溜所建設は実現しませんでした
しかし、岩井さんは「竹鶴ノート」をずっと保有しており、それを元に本坊酒造の蒸溜所建設を行なったというわけです
なお、NHK連続テレビ小説「マッサン」では、住吉酒造(摂津酒造がモデル)の専務はすごーーーく嫌味な人として描かれておりました
聞くところによると「マルスドンマイ」みたいな空気が関係者の間で流れたとか流れていないとか( ´ ▽ ` )
今回ご紹介するシングルモルト 駒ヶ岳 リミテッド エディション 2020は、2020年に15,000本限定で販売された商品で、シェリー樽とアメリカンホワイトオーク樽で熟成した原酒をブレンドしているそうです
〈ストレート〉オススメ!
香り:
乾いた木材、食パン(酵母)、ママレード、ハチミツ、ジンジャー、わずかにスモーク
味:
濃厚なハチミツ、柑橘系フルーツ、アーモンドの渋皮、黒胡椒、ジンジャー、余韻で一瞬食パンのような風味
ボディはミディアムからヘヴィでどっしりしている
若い原酒を使っているためか少し食パンのような風味もします
しかし、基本的には甘めでどっしりしており、飲み応えのある1本です( ´ ▽ ` )
〈ロック〉
メープルシロップ、バニラ、ドライフルーツ、樽由来のほろ苦さとほんのわずかにエグ味
ストレートで飲んだ際にシェリー樽要素はいずこ?と思っていたのですが、ロックでドライフルーツっぽさが出てきましたね( ´ ▽ ` )
こちらも基本甘めですが、気にならないレベルではあるものの少しエグ味が出てくるのでストレートの方が良いかも知れません
〈ハイボール〉オススメ!
バニラと青リンゴの風味がどーんと来て、余韻で樽由来のほろ苦さとドライフルーツのような酸味が少々
甘さ控えめでスッキリタイプのハイボールです
食中酒に良さそうですが、お値段がね( ´ ▽ ` )
〈総評〉
かなりしっかりとしたボディのある、どっしり系ウイスキーでした( ´ ▽ ` )
ニッカの余市や宮城峡に似ているかと言われれば特にそんなことはないですし、今回の商品では多少若さが出ていました
しかし、正統派スコッチスタイルの味わいで今後も期待できそうです
駒ヶ岳シリーズは基本的に価格が1万円前後なので、スコッチと比べればコスパが良いとは言えませんが、小規模蒸溜所なので仕方なしですね
10年物を1万円くらいで売ってくれることを期待しつつ、飲んで応援ですね( ´ ▽ ` )