シングルモルトは単一の蒸溜所で製造されたモルトウイスキーを瓶詰めしたもの
また、ブレンデッドは複数蒸溜所で製造されたモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドし、瓶詰めしたものです
「え?モルト?グレーン??何それ、食えんの??」
というわけで、ウイスキーの種類について、ざっくりご説明しますねー( ´ ▽ ` )
※この記事では、本ブログで主に扱っているスコッチ・アイリッシュ・日本のウイスキーの種類について解説しています
モルトウイスキーとグレーンウイスキー
ウイスキーは大きくモルトウイスキーとグレーンウイスキーの2つに分類することができます
・モルトウイスキー
大麦麦芽(モルト)のみを原料とし、単式蒸留器で製造したウイスキーのこと
クセがあり個性的な味わいのため「ラウド(うるさい)スピリッツ」と呼ばれる
・グレーンウイスキー
とうもろこしや小麦、ライ麦などの穀物(グレーン)が主原料で、連続式蒸留器で製造されたウイスキーのこと
クセが少なく個性に乏しいため「サイレント(静かな)スピリッツ」と呼ばれる
基本的には、このモルトウイスキーとグレーンウイスキーを組み合わせて様々なタイプのウイスキーを製造しています
シングルモルトウイスキー
単一蒸溜所で作られたモルトウイスキーのみを瓶詰めしたもの
「シングル」というワードから1つの樽のみを用いているように誤認されることが多いです
しかし、実際には単一蒸溜所の複数樽のモルトウイスキーをブレンドし、瓶詰めするのが一般的です
ブレンデッドモルトウイスキー
複数蒸溜所のモルトウイスキーをブレンドし、瓶詰めしたもの
日本では「ピュアモルト」表記のことがありますが、スコットランドでは「ピュアモルト」は使いません
シングルグレーンウイスキー
単一蒸溜所で作られたグレーンウイスキーのみを瓶詰めしたもの
グレーンウイスキーの蒸溜所はあまり多くないのでシングルグレーンウイスキーもかなり種類が少ないです
ブレンデッドグレーンウイスキー
複数蒸溜所のグレーンウイスキーをブレンドし、瓶詰めしたもの
ほぼ見たことがありませんね
すごーーーーく稀にボトラーズから販売されることがあります
シングルカスクウイスキー
単一樽(シングルカスク)のウイスキーをブレンドせずに瓶詰めしたもの
多くの初心者さんがイメージするシングルモルト(グレーン)はこっちですね
一応、単一蒸溜所のウイスキーのみの瓶詰めとなりますので、広義のシングルモルト(グレーン)ウイスキーに該当します
オフィシャルから販売されることは稀で、ほとんどがボトラーズから販売されます
ブレンデッドウイスキー
複数蒸溜所のモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドし、瓶詰めしたもの
最もメジャーなウイスキーで、世界で消費されるウイスキーの8〜9割はこのブレンデッドウイスキーです
その他のウイスキー
モルトとグレーン以外にもアイリッシュ固有のポットスチルウイスキーがあります
・ポットスチルウイスキー
大麦麦芽(モルト)、未発芽の大麦、ライ麦などを原料に単式蒸留器で製造されたウイスキーのこと
以前は「ピュアポットスチルウイスキー」や「シングルポットスチルウイスキー」などと呼称されていました
現在は「ポットスチルウイスキー」に統一されつつあるようです
アイリッシュでは下記の通り、スコッチや日本のウイスキーよりも多彩な原酒の組み合わせがあります
・モルトのみ
・ポットスチルのみ
・グレーンのみ
・モルト+ポットスチル
・モルト+グレーン
・ポットスチル+グレーン
・モルト+ポットスチル+グレーン
ただ、残念ながら現状アイリッシュの蒸溜所は圧倒的に数が少ないため、銘柄の種類もあまり多くありません
その辺は、今後に期待ですね( ´ ▽ ` )

