今回は、本坊酒造のシングルモルト津貫 2022エディションをレビューします!
ストレート・ロック・ハイボールで評価しますので、家飲みの参考にしてくださいね♪
オレンジやハチミツ、バナナやマンゴーのような甘みが特徴
オススメの飲み方は、ストレートとロック
熟成年数は最大でも5年程度と思われるが、すでに十分完成度が高い
〈基本情報〉
商品名:シングルモルト津貫 2022エディション
生産地:日本
種別:シングルモルト
度数:50%
価格:8,580円
〈概要&テイスティング〉
津貫は、本坊酒造のマルス津貫蒸溜所で製造されているシングルモルトウイスキーです
マルス津貫蒸溜所は2016年設立で、鹿児島県南さつま市加世田津貫に位置しています
本坊酒造さんはマルス津貫蒸溜所の他にもマルス信州蒸溜所を保有しており、さまざまなモルト原酒の作り分けが可能な国内でも数少ないメーカーの一つです
熟成庫に至っては屋久島にもエージングセラーを保有しており、計3カ所の異なる環境で熟成させた原酒を使用することが可能となっています
現時点ではマルス信州蒸溜所とマルス津貫蒸溜所の原酒をブレンドしたウイスキーは発売されておりませんが、今後ブレンデッドかブレンデッドモルトで販売されるのではないかなと思いますので、今から楽しみですね( ´ ▽ ` )
さて、今回ご紹介するシングルモルト津貫 2022エディションは、バーボンバレルで熟成したモルト原酒を主体にブレンドしているとのこと
年数未表記のNA(ノンエイジ)仕様で、3年から最大5年熟成の原酒が使用されているのではないかと思われます
津貫は温暖な気候であるため、3~5年でも十分熟成が進んでいそうですね( ´ ▽ ` )
〈ストレート〉オススメ!
香り:
ナッツ、オレンジ、ハチミツ、マンゴー、バナナ、ほのかにシナモンなどのスパイス、軽くスモーク
味:
オレンジ、ハチミツ、マンゴー、ほのかにバナナ、ナッツ、シナモン、白コショウ、ほのかにスモーク
ミディアムボディで、余韻はハチミツやマンゴーのような甘み、スパイス、ほのかなスモークが続く
どっしりとした酒質で、濃厚な味わいのウイスキーです( ´ ▽ ` )
駒ヶ岳も日本のウイスキーの中ではどっしりしているイメージでしたが、津貫の方がさらに芯が太くパワフルなキャラクターですね
オレンジやハチミツのような甘みに加え、マンゴーやバナナといった南国系フルーツのフレーバーもしっかりと感じられます
まさに温暖な地域で製造されたウイスキーといった感じです
なお、スモーキーフレーバーは予想よりも控え目で、軽く感じる程度でした
ふるさと納税の返礼品として頂戴した南さつまエディションが結構スモーキーでしたので、てっきり津貫はスモーキーなキャラクターでいくのかと思っていたのですが、別にそんなことはなかったようですね
年数未表記のNA(ノンエイジ)仕様ですが、予想通り未熟成感は一切なく、現時点でもしっかりとおいしいシングルモルトでした
〈ロック〉オススメ!
バナナ、マンゴー、ほのかにオレンジ、ハチミツ、スパイス、わずかにスモーク
ストレートよりも甘みが増すとともに、バナナやマンゴーのような南国系フルーツのフレーバーが前面に出てきます
これはおいしいですね、ストレートよりもさらにフルーティです( ´ ▽ ` )
多少香味が単調になるという欠点もありますが、温暖な地域のウイスキーに求めるようなトロピカルフレーバーを味わいたい方はロックが断然オススメです
わたしもこのシングルモルト津貫 2022エディションに関しては、ストレートよりもロックがかなり気に入りました
〈ハイボール〉
ナッツ、バナナ、マンゴー、バニラ、軽いスモークとエグみ
口に入れた瞬間は甘く、後半ドライなハイボールです( ´ ▽ ` )
ナッツのような香ばしさやバナナやマンゴーのようなフルーティさがありますね
ただ、余韻でわずかに口に残るエグみが出てきてしまいます
そこまで強くはないのですが、人によっては不快に感じてしまうかもしれませんね
〈総評〉
短熟ながらすでに十分過ぎるほど完成度の高いウイスキーでした( ´ ▽ ` )
十分過ぎるは言い過ぎかな?でもそれくらい期待にそぐわぬ出来栄えです
温暖な地域のウイスキーに求めるような南国系フルーツのフレーバーもしっかり出ていますし、未熟成感も一切ありませんし
今後がますます楽しみな蒸溜所でした
まあ、鹿児島はかなり温暖なのでエンジェルズシェア(熟成によるウイスキーの蒸発率)もすごそうですし、あまり長熟の津貫はリリースできないかもしれませんけど
それこそ長熟駒ヶ岳と短熟津貫のブレンデッドモルトとかリリースされれば面白そうですよね