日本のメーカー

シングルモルト 津貫 南さつま アートコレクション #01 (ふるさと納税返礼品)【レビュー】

今回は、本坊酒造(マルスウイスキー)シングルモルト津貫 南さつま アートコレクション#01をレビューします!

ストレート・ロック・ハイボールで評価しますので、家飲みの参考にしてくださいね♪

このウイスキーを3行で!

レーズンやメープルシロップのような甘み、スモーキーさが特徴

オススメの飲み方はストレートとロック


なかなかの完成度だが、寄付金額35,000円はやはり少し高く感じる

〈基本情報〉

商品名:シングルモルト津貫 南さつま アートコレクション#01

生産地:日本

種別:シングルモルト

度数:52%

寄付金額:35,000円

〈概要&テイスティング〉

津貫は、本坊酒造マルス津貫蒸溜所で製造されているシングルモルトウイスキーです

マルス津貫蒸溜所の設立は2016年で、鹿児島県南さつま市加世田津貫に位置しています

本坊酒造さんマルス津貫蒸溜所の他にもマルス信州蒸溜所を保有しており、さまざまなモルト原酒の作り分けが可能な国内でも数少ないメーカーの一つです

2023年1月現在、本坊酒造以外で複数のモルトウイスキー蒸溜所を保有している国内メーカーはサントリーニッカウヰスキーベンチャーウイスキー木内酒造の4社くらいですね

本坊酒造さんは、最初にウイスキー造りに適した理想の地として、標高が高く寒冷な自然環境であった駒ヶ岳山麓にマルス信州蒸溜所を開設されました

しかし近年台湾やオーストラリアのウイスキーが脚光を浴び始めたことから、寒冷とは真逆の南国の地でもウイスキーを作ってみようと考え、マルス津貫蒸溜所も設立されたのだそうです

個人的な感想にはなりますが、シングルモルト駒ヶ岳はスコッチスタイルのウイスキーに、シングルモルト津貫はトロピカルな南国系ウイスキーに仕上がっている印象で、まさに本坊酒造さんの狙い通りになっているのではないかなと

さて今回ご紹介するシングルモルト津貫 南さつま アートコレクション#01は、南さつま市のふるさと納税もしくはマルス津貫蒸溜所のSHOPでしか入手できない限定品となっています

3年以上シェリー樽で熟成した原酒を主体に、複数の津貫モルト原酒がブレンドされているとのこと

またアートコレクションという名称の通り、ラベルには南さつま市をテーマにした作品や同市出身の作家による作品を採用しているのだそうです

コレクション#01は、久保孝彰さん「晩秋の津貫」

わたくし残念ながら美的センスは皆無なのですが、これはなかなかオシャレな装いなのではないでしょうか?( ´ ▽ ` )

あとは味ですね、35,000円となかなかな納税額ですが、はたしてその実力やいかに?

〈ストレート〉オススメ!

シングルモルト津貫 南さつま アートコレクション#01

香り:
レーズン、軽いスモーク、出汁、メープルシロップ、かすかに南国系フルーツ、ローストアーモンド

味:
アルコールのアタック、レーズン、スモーク、出汁、ナッツ、クラッカー、メープルシロップ、南国系フルーツ
フルボディで、余韻はレーズンやメープルシロップのような濃厚な甘みが長く続く

リッチで力強い味わいのウイスキーです( ´ ▽ ` )

シェリー樽熟成原酒主体とのことですが、シェリー感は強過ぎず弱過ぎずでバランス良く仕上がっている印象ですね

シェリー樽由来と思われるレーズンやメープルシロップのような甘みに加え、津貫らしいトロピカルなフレーバーやスモーキーさも感じることができます

またスモーキーなシェリー系ウイスキーでときどき感じられる出汁のようなニュアンスも出ています、ちょっと面白い香味ですね

短熟かつアルコール度数52%ということで、それなりにアルコールの刺激や粗さはありますが、不快に感じるほどではないかなと

ただパワフルな酒質にスモーキーフレーバー、出汁っぽさなど、万人受けはしなさそうな要素が複数あるため、どちらかと言えば通好みなウイスキーといった印象ですね

〈ロック〉オススメ!

シングルモルト津貫 南さつま アートコレクション#01

メープルシロップ、ダークチョコレート、軽くレーズン、スモーク、クラッカー

ストレートよりもさらに甘口になり、コクも出てきます( ´ ▽ ` )

メープルシロップのような甘みが強調され、ダークチョコレートのような深みも出てきますね

また酸味も少し強くなる印象です

逆にフルーティな要素は抑えめになってしまいますが、氷を加えても崩れず伸びも良いため、ストレート同様ロックもオススメです

〈ハイボール〉

シングルモルト津貫 南さつま アートコレクション#01

ほのかにメープルシロップとレーズン、木材の渋み、麦

ビターでドライなハイボールです( ´ ▽ ` )

ほのかにメープルシロップのような甘みやレーズンのような風味も感じられますが、基本的には木材の渋みが主体となった味わいですね

ビターながらもスッキリとしているので、飲みにくくはないのですが、特においしいとも感じず

高価なウイスキーですし、わざわざハイボールにしなくも良いですね( ´ ▽ ` )

〈総評〉

短熟ゆえの粗さは多少あるものの、しっかりとおいしいシングルモルトでした( ´ ▽ ` )

バーボン樽熟成原酒主体の津貫ですとあまり若さは感じないのですが、今回はシェリー樽熟成原酒が主体なためか、少し角が取れきっていない印象でしたね

ただ現時点でも完成度はかなり高く、シェリー樽由来の甘みやコクに加え、津貫らしいスモーキーさやトロピカル感も出ており、期待はずれということは全くありませんでした

まあ35,000円はやはりちょっと高い気もしますが、あくまでボトル本体の価格ではなく寄付金額と考えれば、、、うーん、やっぱりちょっと高い?

おいしいことにはおいしいのですが、よほどのウイスキー好き以外は、ふるさと納税限度額に余裕があれば検討くらいな感じで良いかもしれませんね( ´ ▽ ` )

〈関連記事〉