ニッカウヰスキー

ハイニッカ【レビュー】

今回は、ニッカウヰスキーハイニッカをレビューします!

ストレート・ロック・ハイボール・バニラアイスかけで評価しますので、家飲みの参考にしてくださいね♪

〈このウイスキーを3行で!〉

ほんのり麦の甘味がするが、基本的にはドライな味わい

オススメの飲み方は水割りとハイボール

竹鶴政孝さんは毎日1本ハイニッカをお召しになっていたらしい

〈基本情報〉

商品名:ハイニッカ

生産地:日本

種別:ブレンデッド

度数:39%

価格:1,200円くらい

〈概要&テイスティング〉

ハイニッカは、ニッカウヰスキーの創業者竹鶴政孝さん健在の時代から販売が続いているロングセラー商品です

1964年に「一人でも多くの人においしいウイスキーを飲んで欲しい」という竹鶴さんの思いから、当時としては破格の500円で販売が開始されました

1965年、同じく当時としては破格の1,000円でリニューアル販売を行ったブラックニッカと共に大ヒット商品となります

ニッカ低価格商品の大ヒットを受け、競合のウイスキーメーカーも低価格のウイスキーを市場に投入

「千円ウイスキー戦争」「ソフト・ウイスキー合戦」と呼ばれるウイスキー販売競争が巻き起こります

この競走について、竹鶴さんは「メーカー同士が切磋琢磨し、良い商品が低価格で消費者へ届くようになるので良いことだ」と好意的に捉えていたようです

本当にウイスキーが大好きだったんですね( ´ ▽ ` )

なおハイニッカという名称は、当時流行っていたオーディオ用語の「Hi-Fi」に由来しています

竹鶴さん「ハイハイニッカ」という名称案を推しており、みんなに「ハイハーイ!」といった感じで掛け声みたいにウイスキー名を呼んで欲しかったそうです

しかし残念ながら語呂が悪いということで却下され、ハイニッカに落ち着いたとのこと

ただ最後の抵抗としてか発売当時のハイニッカのラベルには「HiHi NIKKA」という竹鶴案の銘柄名がデカデカと印刷されているという、、、

はい、気持ちはすごーく良くわかります( ´ ▽ ` )

そして竹鶴さんは本当にハイニッカを愛しており、毎晩フルボトルを1本飲んでいたそうで、、、すごい!

飲み方は「ウイスキー:常温の水=1:2の水割り」で、それに薄焼の煎餅を合わせていたみたいですね

「みんな、ニッカの社長は高級なウイスキーを飲んでいると思っとるみたいだが、わしは(自社で)一番売れているやつを飲むんじゃ!」

などと仰っていたみたいです、カッコイイですね( ´ ▽ ` )

竹鶴さんは、おそらく世界一ハイニッカを飲まれたお方ですね

〈ストレート〉

ハイニッカ

香り:
麦チョコ、水あめ、ハチミツ、軽くスモーキーフレーバーとアルコール感

味:
水あめ、麦チョコ、スモーク、アルコール感

麦チョコのような穀物感が主体で、そこへ水あめのようなほんのりとした甘みが混じります

全体的にドライで、多少アルコール感もありますね

香り・味ともに、廉価版ブラックニッカスペシャル、そんな印象です

ちょっとストレートでいただくのは厳しいかな( ´ ▽ ` )

そこまでうまみのようなものを感じないため、2口目には飽きてしまいます

〈ロック〉

ハイニッカ

麦チョコ、ハチミツ、軽くアルコール感

ストレートと比べてチョコっぽさが強調され、甘みもかなり強くなります( ´ ▽ ` )

アルコール由来のピリピリ感も抑えられるので飲みやすくなりますね

ただ、あくまでもストレートよりは飲みやすいといった感じで、純粋においしいとは言い難いところ

出自からして2級ウイスキーですので、ストレートやロックで飲みことは想定していないのかもしれませんね

〈マッサン水割り〉オススメ!

今回はマッサン水割りも試してみます、「ウイスキー:常温の水=1:2」

ハイニッカ

麦チョコ、うっすらハチミツと水あめ、青リンゴ

ほんのり麦チョコ風味で、柔らかい味わいの水割りです( ´ ▽ ` )

クセがなくさらっとしているので和食などでも合いますね

竹鶴さん曰く、この比率で水割りにするのが最もウイスキーの味と香りがわかるのだそうです

ちなみに竹鶴さんは前述の通り、この水割りに薄焼の煎餅を合わせていたそうですよ( ´ ▽ ` )

〈ハイボール〉オススメ!

ハイニッカ

こげた麦の風味、うっすら麦チョコ

麦のほのかな甘みがありつつも、基本的にはドライで食中酒向きの味わいです( ´ ▽ ` )

元々2級ウイスキーですので、水や炭酸水で割ってあげると一気に飲みやすくなりますね

私は夏場にざる蕎麦をハイニッカのハイボールでいただくのが好きです( ´ ▽ ` )

〈バニラアイス〉

完全にアイスに負けてますね、味にほぼ変化がありません

うっすら穀物感が出ますが、すぐに消えますので、かけなくて良いですね

〈総評〉

水や炭酸水で割ることが前提のような、クラシックな味わいのウイスキーでした( ´ ▽ ` )

そして、価格改定でなんとも微妙な立ち位置になってしまったウイスキーでもありますね

以前はコスパ良好銘柄だったのですが、値上げでブラックニッカシリーズとほぼ同価格帯になってしまいました

正直1,200円出すなら、個人的にはブラックニッカリッチブレンドクリアをオススメしたいところです

ハイニッカは良くも悪くも平均的で面白みに欠け、さりとて特段安いわけでもなく、、、

そのため上位互換のブラックニッカスペシャルと下位互換ながら価格がずっと安いクリアに挟まれた、中途半端な銘柄という印象になってしまいました

ただ、相変わらず値段の割にはしっかりウイスキーの香味があります

またニッカの創業者が愛したウイスキーということで、興味のある方は一度飲んでみても良いかもしれませんね( ´ ▽ ` )