スコッチ

キングスバリー ベンネヴィス 1997【レビュー】

今回は、ハイランドモルトのベンネヴィス1997をレビューします!

〈このウイスキーを3行で!〉

完熟桃やダークチョコレートのビター感、重厚でしっかりとした味わい

キングスバリーというボトラーより販売されていた1本

すでに市場にはなさそうなので、ご参考までに

〈基本情報〉

商品名:キングスバリー ベンネヴィス1997(20年)

生産地:スコットランド(ハイランド)

種別:シングルカスク(モルト)

cask type:(sherry) butt

度数:57.3%

価格:16,740円

〈概要&テイスティング〉

、、、うっかりオフィシャルの10年をご紹介する前に飲み切ってしまいました( ´ ▽ ` )

ベンネヴィス蒸溜所は、スコットランドのハイランドに位置する蒸溜所です

創業後何度か生産停止・再開を繰り返した後、1989年にニッカウヰスキーの傘下となりました

現在、オフィシャルで販売されているシングルモルトは10年のみとなっています(海外はちょっとわかりませんが)

なお、ベンネヴィスとはゲール語で「水の山」という意味で、スコットランド最高峰の山の名前でもあるそうです

そして、今回はオフィシャルボトルではなく、ボトラーズでのご紹介となっております

オフィシャル:
蒸溜所元詰のウイスキー、常に(ほぼ)同一の味・品質を保っている

ボトラーズ:
名前の通り、瓶詰業者(ボトラー)が販売しているウイスキー
蒸溜所から原酒を購入し、自分たちで好みの熟成を行った後、自分たちのブランドで販売している

例えば、今回のベンネヴィスですとオフィシャルは10年のみ、ベンネヴィス蒸溜所で製造された複数樽の原酒をブレンドすることで、常にどのロットでもほぼ同一の味・品質を維持しています

対して、ボトラーズは自分たちで好みの熟成を行ってからボトリングしますので、同じベンネヴィスでも熟成年数が15年だったり、20年だったりします

また、単一樽(シングルカスク)・無加水(カスクストレングス)でのボトリングも多いため、オフィシャルとは異なる個性を楽しむことが出来るのも特徴の一つです

※一般的に、オフィシャルのウイスキーは加水して度数を40~48%くらいに落としています

ボトラーにはシグナトリーケイデンヘッドゴードン&マクファイルなど様々な業者が存在しますが、今回はキングスバリーというボトラーより販売されたベンネヴィス1997を飲んでいきます

〈ストレート〉オススメ!

香り:
炙りベーコン、潮、黄桃、白い花、レーズン、少し乾いた木材

味:
完熟黄桃、少しボソボソしたダークチョコレート、レーズン、軽い塩気と樽由来の苦味、熟した桃の甘味と心地よい樽由来の苦味が口いっぱいに広がり、長く続きます

〈総評〉

やっぱり長熟のベンネヴィスはおいしいですね( ´ ▽ ` )

オフィシャルの10年もフルーティでおいしいのですが、それとはまた違った個性を楽しむことが出来ます

本当に同じ蒸溜所のウイスキーでも樽によって全然キャラクターが違ったりしますので、コロナが収まったらBARで読み比べとかしてみるのも面白いかも知れませんね