今回は、ベンチャーウイスキーのイチローズモルトMWRをレビューします!
クラフトウイスキーブームの火付け役、イチローズモルトの定番品
ミズナラ後熟によるお香のような香りとスパイシーな味わいが特徴
コスパは微妙だが、定価であれば購入を検討しても良いかも
〈基本情報〉
商品名:イチローズモルトMWR
生産地:日本
種別:ブレンデッドモルト
度数:46%
価格:6,500円くらい
〈概要&テイスティング〉
よく間違われるそうですが、野球のイチロー選手は関係ありません( ´ ▽ ` )
こちらはベンチャーウイスキーのオーナー肥土伊知郎さんのお名前を冠したウイスキーとなっています
ベンチャーウイスキーは現在のクラフトウイスキーブームの火付け役的な存在で、イチローズモルトは世界的にも評価され、非常に人気の高い銘柄です
今回ご紹介するMWR(ミズナラウッドリザーブ)は、複数のモルト原酒をブレンドした後に、日本固有のジャパニーズオーク(ミズナラ)で後熟をしています
ミズナラで熟成した原酒は、伽羅や白檀などのオリエンタルな風味を纏うことが特徴で、スコッチにはない独自性から近年人気が高まっています
以前は、閉鎖されてしまった羽生蒸溜所の原酒をキーモルトにしていた様ですが、現在はどうなっているのか明記されていないので不明です
なお、ベンチャーウイスキーが所有している製造設備は秩父蒸溜所および秩父第二蒸溜所であり、羽生蒸溜所は肥土伊知郎さんのご実家である東亜酒造がかつて所有していた設備となります
残念ながら、羽生蒸溜所は東亜酒造が日の出通商グループの傘下となった際に取り壊されてしまいました
しかし、2021年に同型ポットスチルを導入しての羽生蒸溜所再建が行われ、現在は2024年頃のファーストリリースが待たれている状態です
はたして新生羽生蒸溜所のウイスキーは旧羽生蒸溜所と同様の個性を備えているのか、今から楽しみですね( ´ ▽ ` )
〈ストレート〉オススメ!
香り:
お香(白檀系)、ココナッツ、プラム、シナモン
味:
ココナッツ、プラムの様な甘酸っぱさ、シナモン、わずかにジンジャー、ややアルコールのピリピリ感、余韻は甘酸っぱさとスパイシーさが口に残りますが、長くは続きません
熟成感や多層性はそこまででもないかなといった印象です
しかし、ミズナラ後熟による独特の個性を味わうことが出来ます( ´ ▽ ` )
具体的にはお香のような香り、ココナッツのような風味やスパイシーな味わいを楽しむことが出来ますね
〈総評〉
正直、コスパの面では微妙かもしれません( ´ ▽ ` )
7,000円くらいあればグレンリベット18年やバランライン17年などが買えますし、イチローズモルトはプレミアがついてさらに高額になっていることが多いですしね
ただ、少量生産の蒸溜所ですと、どうしても1本当たりの単価が高くなってしまうのは仕方のないことです
それにしっかりと独自の個性を持っているウイスキーなので、定価で購入できるならオススメかな?といった感じでした( ´ ▽ ` )