今回は、小正醸造(小正嘉之助蒸溜所)のシングルモルト嘉之助 2022リミテッドエディションをレビューします!
ストレート・ロック・ハイボールで評価しますので、家飲みの参考にしてくださいね♪
スパイシーでドライ、ダークチョコやドライフルーツ、メープルシロップのような風味が特徴
オススメの飲み方はロック
甘さ控えめでスパイス感が強く、やや硫黄風味もあるため好き嫌いは分かれそう
〈基本情報〉
商品名:シングルモルト嘉之助 2022リミテッドエディション
生産地:日本
種別:シングルモルト
度数:59%
価格:13,750円くらい
〈概要&テイスティング〉
嘉之助は、嘉之助蒸溜所で製造されているシングルモルトウイスキーです
嘉之助蒸溜所の開設は2017年で、鹿児島県日置市に位置しています
蒸溜所は海沿いに建設されており、併設されるバーからは東シナ海を眺めながらウイスキーを楽しむことが出来るのだそうです
蒸溜所を開設された小正醸造さんは1883年創業の本格焼酎メーカーさんで、樽熟成米焼酎メローコヅルなどを販売されており、樽熟成焼酎のパイオニアとしても知られています
蒸溜所は地名を名前にするのが一般的ですが、嘉之助蒸溜所においては小正醸造の2代目社長である小正嘉之助さんの名を冠しています
嘉之助さんは焼酎の価値を高めるために様々な取り組みをされた方で、前述のメローコヅルを販売に漕ぎ着けたのも嘉之助さんだったのだそうです
また、蒸溜所が建設された土地を購入されたのも嘉之助さんでした
本来はその土地に焼酎のテーマパークを建設する構想があったようなのですが実現せず、そのままになっていた土地に今回蒸溜所を建設されたようですね
そういった経緯もあり、嘉之助さんの名を残したいということで蒸溜所名に冠することとなったみたいです
シングルモルト嘉之助は2021年より販売が開始されており、これまでにメローコヅル樽熟成原酒を主体とした2021 1stエディション、バーボン樽熟成原酒を主体とした2021 2ndエディションがリリースされていました
そして今回ご紹介するのが2022リミテッドエディションで、シェリー樽熟成原酒を主体とした構成となっており、ふくよかで余韻深い味わいが特徴となっているのだそうです
個人的には1stエディションおよび2ndエディションがどストライクでしたので、期待大( ´ ▽ ` )
〈ストレート〉
香り:
ブラウンシュガー、べっこう飴、ドライアプリコット、カカオ、メープルシロップ、シナモン、樽香
味:
スパイス、ドライフルーツ、ダークチョコレート、メープルシロップ、硫黄、べっこう飴、乾いた木材
フルボディで、余韻はスパイシーさと樽由来のビターな風味が続く
濃厚な味わいでありながら、ドライでスパイシーなウイスキーです( ´ ▽ ` )
口に含んだ瞬間から余韻までずっとピリッとしたスパイシーさが続きます
なんなら少し辛いとすら感じますね
味はドライフルーツやダークチョコレートなどビターでドライなシェリー風味がよく出ており、甘さはけっこう控えめです
また口開け直後は硫黄フレーバーを強めに感じますが、徐々に落ち着いてきますので、苦手な方は抜栓から少し待って飲んだ方が良いかもしれませんね
樽感も熟成年数の割には強いのでしょうが、バランスは悪くないです
渋過ぎず、軽過ぎずみたいなね
ただ、いまいちシェリー樽の良さというか旨味のようなものが感じられず、大変申し訳ないのですが、わたしとしてはあまりおいしいとは思えませんでした
決してまずいわけではないのですが、1杯飲めば十分って感じですかね
〈ロック〉オススメ!
メープルシロップ、焼きリンゴ、ブドウ、スパイス、カカオ、ほのかに硫黄
ストレートよりも甘口でフルーティに変化します( ´ ▽ ` )
焼きリンゴやブドウのようなフレーバーが出てきますね
スパイシーさも程々になり硫黄感も目立たなくなりますので、ストレートよりも香味のバランスが良くなっている印象です
わたしはストレートよりも好きでした( ´ ▽ ` )
〈ハイボール〉
カカオ、アーモンド、ほのかにメープルシロップ、シナモン
ビターでドライな味わいのハイボールです( ´ ▽ ` )
カカオやナッツ、シナモンのようなドライな風味が主体で、ほのかにメープルシロップのような甘みも感じられます
大人向けの甘さ控えめスイーツみたいなテイストで、じっくり味わって飲むのに向いていますね
食中酒としてぐびぐび飲むようなタイプではありませんでした
まあお値段的にもぐびぐび飲んだらもったいないですけどね( ´ ▽ ` )
〈総評〉
やや好き嫌いが分かれそうではあるものの、リッチで濃厚な味わいのウイスキーでした( ´ ▽ ` )
かなりスパイシーかつ硫黄感もあるため、苦手な方は一定数いそうですね
わたしとしても、2021 1st(メローコヅル樽主体)と2nd(バーボン樽主体)はかなり好みだったんですが、この2022リミテッド(シェリー樽主体)はあまりピンと来ず、、、
別にスパイシーさや硫黄感が苦手というわけではないのですが、いまいちシェリー樽熟成原酒の良さというか旨味のようなものを感じられませんでした
まだリリースが少ないのでなんともいえませんが、嘉之助の酒質にはシェリー樽はあわないのか、はたまた熟成期間が足りていなかったのか
嘉之助は新興蒸溜所の中でもかなりポテンシャルの高い蒸溜所だと思いますので、今後に期待ですね( ´ ▽ ` )