今回は、ニッカウヰスキーのブラックニッカ スペシャルをレビューします!
ストレート・ロック・ハイボール・バニラアイスかけで評価しますので、家飲みの参考にしてくださいね♪
クロワッサンのような香ばしさと麦チョコのような甘みが特徴
オススメの飲み方はハイボール
初代ブラックニッカの正当な後継品
〈スペック〉
商品名:ブラックニッカスペシャル
生産地:日本
種別:ブレンデッド
度数:42%
価格:1,300円くらい
〈概要&テイスティング〉
ブラックニッカは、60年以上前より販売されているニッカウヰスキーの看板商品です
「日本の洋酒界を代表するブランドにしたい」
ニッカの創業者竹鶴政孝さんのそんな想いが込められた特級ウイスキーとして、1956年6月より販売が開始されました
当時日本のウイスキーには「等級制度」があり、最上級品である「特級」は非常に高価なウイスキーでした
そのため、販売当初の特級ブラックニッカは庶民には手の届かない高嶺の花のような存在であったようです
ブラックニッカ販売開始から9年後「よりリーズナブルに、たくさんの人に本格ウイスキーを飲んでもらいたい」と考えた竹鶴政孝さんは、ブラックニッカの等級を特級から1級に格下げします
価格も当時としては破格の1,000円で売り出すことに決定しました
製法にもこだわり「特級をもしのぐ1級」というキャッチコピーも話題に
結果として1級ブラックニッカは大ヒットすることとなります
ちなみにニッカのマスコットキャラクターとして有名なあの髭のおじさんがラベルに初登場したのも1級ブラックニッカからです
その後、余市モルトとグレーン主体だったブレンドに宮城峡モルトを加えるリニューアルを行い、名称もブラックニッカスペシャルへ変更されました
それから現在に至るまで販売が続けられており、数あるブラックニッカの中でもブラックニッカスペシャルは初代ブラックニッカの正当な後継品のような銘柄となっています
ただクリア、リッチブレンド、ディープブレンドと違って、ほとんどPRして貰えてないんですけどね
もっとも王道なブラックニッカなのに、、、悲しい( ´ ▽ ` )
〈ストレート〉
香り:
クロワッサン、麦チョコ、ハチミツ、ほのかにスモーキーフレーバー
味:
麦チョコ、ハチミツ、わずかに水あめとスモーク
クロワッサンのような香りと麦チョコのような甘み、穀物由来の酸味が感じられる味わいです
多少雑味もありますがしっかりとしたコクや厚みがあり、この価格帯では頭一つ抜けている印象ですね
ただ、ストレートで飲むには今一歩かな( ´ ▽ ` )
味わいに起伏がなく単調なため、2口3口と進めるうちに飽きてしまいます
ストレートで頂くには、もう少し多層性や複雑味が欲しいところですね
〈ロック〉
ミルクチョコレート、ウエハース、水あめ、ハチミツ、ふんわりスモーキーフレーバー
ストレートと比べてチョコ感が強調され、かなり甘みが強くなります
雑味も緩和されマイルドな口当たりとなるため、ストレートよりも飲みやすいですね
1,000円台では、十分おいしいと言えます( ´ ▽ ` )
〈ハイボール〉オススメ!
こげた麦のような酸味、うっすらバニラとチョコレート、ほんのりスモーク
酸味が主体で、ほのかに甘いハイボールです( ´ ▽ ` )
やや酸味が強めですが、クセがなくさっぱりしているので食中酒向きですね
古くからある日本のウイスキーは水割り前提で作られている場合が多いので、ハイボールにしてもおいしいです
少し薄めに作れば和食とも合わせられそうですよ( ´ ▽ ` )
〈バニラアイス〉
あまり味に変化が感じられませんね
普通のバニラアイスがちょっとお酒っぽくなる感じ
よく言えばバニラアイスの邪魔をしない、悪く言うとほぼかける意味はないです
〈総評〉
マイルドでコクのある、万人受けする味わいのウイスキーでした( ´ ▽ ` )
他のブラックニッカ(クリア、リッチブレンド、ディープブレンド)が何か1つの個性を際立たせているのに対して、ブラックニッカスペシャルはオールマイティなバランス型ですね
突き抜けた個性はないものの綺麗にまとまっている印象です
逆に言うと、他のブラックニッカに比べて面白みには欠けますね
とはいえ昔のウイスキーは日本人の味覚に合わせて極力クセを抑えたマイルドなブレンドになっている場合が多いため、当然と言えば当然ですね
できるだけクセのない飲みやすいウイスキーをお求めの方にオススメです( ´ ▽ ` )