今回は、スペイサイドモルトのグレンファークラス185周年記念ボトルをレビューします!
ストレート・ロック・ハイボールで評価しますので、家飲みの参考にしてくださいね♪
クランベリーのような甘酸っぱさとカカオのようなコクが特徴
オススメの飲み方は、ストレート
1960年代以降の6つの年代から選りすぐった樽がブレンドされている
〈基本情報〉
商品名:グレンファークラス185周年記念ボトル
生産地:スコットランド(スペイサイド)
種別:シングルモルト
度数:46%
価格:17,000円くらい
〈概要&テイスティング〉
グレンファークラスはシングルモルトウイスキーで、スコットランドのスペイサイドにあるグレンファークラス蒸溜所で製造されています
グレンファークラス蒸溜所の創業は1836年
ウイスキーの製造に本格的に乗り出したのは1870年代以降だそうですが、代々グラント家が家族経営を行なっているスコットランドでも数少ない蒸溜所となっています
ウイスキーの製造方法においても、今となっては珍しくなった直火蒸留を継続しており、熟成も基本的にはすべてオロロソシェリー樽で行うというこだわりようです
そのため、スペイサイドモルトの中でも人気の高い銘柄となっています
そして、今回ご紹介する185周年記念ボトルですが、1960年代以降の6つの年代から選りすぐった樽をブレンドしているとのこと
1960年代、1970年代、1980年代、1990年代、2000年代、2010年代の原酒となりますので、割と若い原酒も使ってますね
確か175周年記念ボトルは各年代から3樽ずつと明記していたように記憶しておりますので、185周年記念は比率を明記していないところを見ると、なんとなく若い原酒の比率が高そうな気がします( ´ ▽ ` )
なお、グレンファークラスとはゲール語で「緑の草原の谷間」という意味です
〈ストレート〉オススメ!
香り:
クランベリー、レーズン、カカオ、ナッツ、紅茶、古い家具、ほのかにミルク
味:
クランベリー、軽くレーズン、カカオ、わずかにクリームと樽由来の渋み、アルコール由来のピリピリ感
フルボディで、余韻はクランベリーのような酸味とカカオのようなコクが長く続く
非常に華やかで、濃厚な味わいのウイスキーです( ´ ▽ ` )
香り・味ともにクランベリーのような甘酸っぱさが主体ですね
酸味が強く、甘さは控えめで、後半はカカオのようなビターなコクが主張してきます
ピリッとした若い原酒のニュアンスから、少し枯れた古酒のようなフレーバーまで、様々な要素を楽しむことができるウイスキーです
当初若い原酒の比率が高いのではないかと邪推しましたが、決してそんなことはなく、適度な熟成感とコクが備わっています
もちろん2010年代のかなり若い原酒も使われていますので、アルコールの刺激自体はグレンファークラス12年などと比較しても強めではありますが
全体的にバランス良くまとまっており、完成度の高い1本でした
〈ロック〉
クランベリー、レーズン、カカオ、メープルシロップ、スパイス
ストレートより少し甘みとレーズン感が増して、メープルシロップのような風味も出てきます
また、余韻で香辛料のようなスパイシーさが出てきますね( ´ ▽ ` )
ロックにしても崩れないので、ストレート同様おいしく頂くことができます
あとは好みの問題ですが、ロックは少しスパイシーさが強いため、わたしはストレートの方が好きでした
〈ハイボール〉
クランベリー、メープルシロップ、麦と樽の風味
甘酸っぱくて、さわやかな味わいのハイボールです( ´ ▽ ` )
こちらも酸味が主体で甘さは控えめですね
若い原酒が使われているためか、炭酸にも負けることなく普通においしいハイボールになります
ただ、若いグレンファークラスで作ったハイボールと大きな差はなく、185周年記念ボトルを使った特別感のようなものはありません
ですので、ハイボールはローグレードのグレンファークラスにゆずって、こちらはストレートかロックで飲むことをオススメします
〈総評〉
185周年記念にふさわしい、完成度の高い1本でした( ´ ▽ ` )
1960年代~2010年代と幅広い酒齢の原酒が使用されておりますが、丁寧にブレンドされているようでフレーバーのチグハグ感もなく、万人受けするようなバランスの良い味わいに仕上がっています
なかなか高価なため積極的にはオススメしにくいですが、グレンファークラス好きな方は1本確保しておいても損はないと思いますよ
それ以外の方も、BARで見かけたら試してみてはいかがでしょうか?
次は190周年?200周年??楽しみですね( ´ ▽ ` )