日本のメーカー

シングルモルト 長濱 ミズナラカスク バッチ0190 信楽焼干支ボトル【レビュー】

あけましておめでとうございます!

本年も、何卒よろしくお願い申し上げます( ´ ▽ ` )

ということで、今回はいかにもお正月な装いのウイスキーをご用意いたしました

長濱浪漫ビール(長濱蒸溜所)より、シングルモルト長濱 ミズナラカスク バッチ0190 信楽焼干支ボトルのご紹介です

このウイスキーを3行で!

クリームやオレンジ、キャラメルのような甘みが特徴

ミズナラ樽熟成原酒だが、香木感よりもスパイシーさが目立つ


300本限定販売の信楽焼壬寅ボトル入り

〈基本情報〉

商品名:シングルモルト長濱 ミズナラカスク バッチ0190 信楽焼干支ボトル

生産地:日本

種別:シングルモルト

度数:59%

価格:20,900円

〈概要&テイスティング〉

シングルモルト長濱は、長濱浪漫ビール所有の長濱蒸溜所で製造されています

長濱浪漫ビールさんは、滋賀県長浜市にあるレストラン併設のクラフトビール醸造所です

1996年よりクラフトビールの製造を開始され、2016年に日本最小クラスの蒸溜所である長濱蒸溜所を醸造所に併設する形で設立されました

この蒸溜所では、とても珍しいアランビック型と呼ばれる小さな蒸留器を用いており、唯一無二の個性的な原酒を生み出すことができるのだそうです

日本国内ですと鳥取県倉吉市にある倉吉蒸溜所、海外ですとスコットランドのストラスアーン蒸溜所もアランビック型の蒸留器を使用されていますが、他は思い当たらないので、やはりかなり珍しいですね

そして、そんな長濱蒸溜所で製造されているシングルモルトはやはり大人気で、昨今のジャパニーズウイスキーブームもあって全く手に入らなかったのですが、、、

今回運良く入手することが出来ました、しかもこれまた人気のミズナラカスクです

ミズナラ(別名ジャパニーズオーク)は日本固有の樹木で、ミズナラ樽で熟成されたウイスキーは伽羅や白檀のようなオリエンタルな香りをまとうということで、近年国内外で人気が高まっています

これはもう今年の運を使い切ったと言っても過言ではない( ´ ▽ ` )

ボトルは信楽焼で、2022年の干支である壬寅をかたどっています


正面

シングルモルト長濱 ミズナラカスク バッチ0190 信楽焼干支ボトル


背面

シングルモルト長濱 ミズナラカスク バッチ0190 信楽焼干支ボトル


こんな感じで背中側に注ぎ口が配置されています

シングルモルト長濱 ミズナラカスク バッチ0190 信楽焼干支ボトル

、、、延髄に杭を打ち込まれて仕留められているように見えなくもない( ´ ▽ ` )

大きさはざっくり24cm(幅)×15cm(奥行)×21cm(高さ)くらいで、500mlのペットボトルと比較するとこれくらいのサイズ感です

シングルモルト長濱 ミズナラカスク バッチ0190 信楽焼干支ボトル

結構立派ですよね、中身がなくなったら玄関に飾ろう

蒸留:2017年6月16日
ボトリング:2021年11月17日

ということで約4年半ミズナラ樽で熟成された原酒となっています

〈ストレート〉オススメ!

シングルモルト長濱 ミズナラカスク バッチ0190 信楽焼干支ボトル

香り:
かなり強めの樽香、オレンジ、ハチミツ、キャラメル、シナモン、スパイス、ほのかに香木

味:
ココナッツクリーム、オレンジ、ハチミツ、濃厚なキャラメル、樽の風味とほろ苦さ、渋み、シナモン、白コショウ、スモーク
ミディアムボディで、余韻はクリームやキャラメルのような甘みとスモークが長く続く

樽感が強く、濃厚な味わいのウイスキーです( ´ ▽ ` )

こちらは約4年半熟成の原酒でしたが、すでに限界ギリギリまで樽のフレーバーがのっているような印象ですね

これ以上寝かせると渋みが強くなり過ぎて、飲めなくなってしまうのではないかなと

滋賀県長浜市は寒暖差が大きいので、熟成期間以上に樽のエキスが出やすいんでしょうね

香りは、樽香がかなり強いものの伽羅や白檀のようなフレーバーはそれほどでもなく、スパイシーさの方が目立っています

味わいは、クリームやオレンジ、濃厚なキャラメルのような甘みが主体ですね

未熟成感はなく、アルコール度数は59%とかなり高いですが、アルコールのアタックやピリピリ感はあまりありません

短熟でもうまくまとまるよう、しっかりとマネジメントされているウイスキーといった印象でした

〈総評〉

濃厚な味わいで、しっかりとおいしいシングルモルトでした( ´ ▽ ` )

ただ、ミズナラ樽由来の香木のような香りは、まだうまくのりきっていない印象でしたね

サントリーさん曰く、伽羅や白檀のような香りを原酒に付与するためには、ある程度使い古したミズナラ樽での長期熟成が必要なのだそうです

樽が新しかったり、熟成期間が短かったりすると、うまく香木のようなフレーバーがのらない場合もあるそうなので、今回のミズナラカスクはスパイシー優位だったのかもしれませんね

しかしながら、味わいに関してはクリームやキャラメルのようなミズナラ樽熟成原酒特有の要素も出ておりましたので、よかったのではないかなと

今回原酒を払い出した樽で再度ウイスキーの熟成を行うと思いますので、次に払い出される原酒ではしっかりとした香木感が付与されるかもしれないですね

まだまだ新しい蒸溜所ですので、今後が楽しみです

香木要素を除けば、現時点でも十分完成度は高いですけどね( ´ ▽ ` )

〈関連記事〉