今回は、アイラモルトのラフロイグ10年をレビューします!
ストレート・ロック・ハイボールで評価しますので、家飲みの参考にしてくださいね♪
正露丸のようなスモークやオレンジ、ハチミツのような甘みが特徴
オススメの飲み方はストレートとロック、ハイボール
スコッチの中でも一二を争うクセの強さで、好き嫌いがかなり分かれる
〈基本情報〉
商品名:ラフロイグ10年
生産地:スコットランド(アイラ島)
種別:シングルモルト
度数:43%
価格:5,500円くらい
〈概要&テイスティング〉
ラフロイグは、スコットランド(アイラ島)のラフロイグ蒸溜所で製造されているシングルモルトウイスキーです
ラフロイグ蒸溜所の創業は1815年で、2005年にアメリカのビーム社に買収され、2014年にそのビーム社がサントリーに買収されたため、現在はビームサントリー社の所有となっています
ラフロイグは自前でも製麦を行なっているスコットランドでも数少ない蒸溜所ですが、麦芽の乾燥には独自の湿原から切り出したピート(泥炭)を用いています
そのピートにはヘザー(花)や海藻が多分に含まれており、ラフロイグに独自のスモーキーフレーバーを付与しているのだそうです
正露丸というか薬品というか、かなり独特のスモーキーフレーバーですよね( ´ ▽ ` )
この自家製麦したスモーキーな麦芽を、専門の製麦所から仕入れたもう少しスモーキーフレーバーが抑え目の麦芽と混ぜて仕込みを行っています
チャールズ皇太子愛飲のウイスキーで、プリンス・オブ・ウェールズ御用達の勅許状(ワラント)を賜っていることでも有名ですね
You either love it or hate it.
というキャッチコピーにもある通り、本当に好き嫌いが分かれるウイスキーです
今回ご紹介するラフロイグ10年は、すべてファーストフィルのバーボン樽で熟成を行った原酒で構成されており、薬品を想わせる独特な香りとバニラのような甘さ、ドライな後味が特徴なのだそうです
なお、ラフロイグとはゲール語で「広い入江の美しい窪地」という意味です
〈ストレート〉オススメ!
香り:
正露丸のようなスモーク、オレンジ、ハチミツ、バニラ、ナッツ、昆布
味:
正露丸のようなスモーク、オレンジ、ハチミツ、スパイス、ほのかにクリームと塩味
ライト〜ミディアムボディで、余韻は薬品のようなスモークとクリーミィな甘みが続く
薬臭さが強いですが、味自体はライトでスッキリとしたウイスキーです( ´ ▽ ` )
薬品様のスモーキーフレーバーがなければ、かなりさわやか系のウイスキーだったのではないかなと、そんな味わいですね
柑橘系のフルーティさとハチミツやバニラクリームのような甘みが主体の、まさにバーボン樽で熟成されたウイスキーといったテイストです
なおスモーキーフレーバーに関しては前述の通り、正露丸のようなヨードを伴う独特の風味となっています
この薬っぽさを受け入れられるかどうかで好き嫌いがはっきりと分かれますね
わたしも今でこそラフロイグは大好きな銘柄ですが、飲み始めの頃はこの薬品臭に抵抗があり、ボトル1本飲み切るのにかなりの年月を要しました
ですので、初心者さんは一旦選択肢から外していただいて、ある程度ウイスキーを飲み慣れた頃にちょこっと試してみるのが良いのではないかなと思います( ´ ▽ ` )
〈ロック〉オススメ!
正露丸のようなスモーク、オレンジ、ハチミツ、ナッツ、スパイス
ストレートよりもスモーキーさが強調され、ドライな味わいに変化します( ´ ▽ ` )
さらにクセが強くなりますので、苦手な方はより飲みにくくなってしまうかと、、、
逆にラフロイグの薬っぽさがお好きな方には良い変化かもしれませんね
私はストレートとロック、どちらも好きです( ´ ▽ ` )
〈ハイボール〉オススメ!
正露丸のようなスモーク、バニラ、オレンジ、ナッツ、塩味
がっつりスモーキーで、ほんのりクリーミィかつソルティなハイボールです( ´ ▽ ` )
あいかわらず薬っぽい煙たさ全開で、やはり好き嫌いが分かれるテイストとなっています
味自体は柑橘系の爽やかさやバニラ感もあり、暑い季節に飲みたくなるようなスッキリ系なんですけどね
少し磯っぽい塩味もありますので、海鮮料理などと合いそうです
〈総評〉
スコッチでも一二を争うくらいクセが強く、完全に玄人向けのウイスキーでした( ´ ▽ ` )
まあスコッチを飲み慣れた方の中にもこの薬品フレーバーは受け入れられないという方もいらっしゃいますので、玄人向けというよりも完全に好きな方向けって感じかもしれませんけどね
個人的には同じくスコッチの中でもトップクラスにクセの強いアードベッグと比べれば幾分飲みやすいように感じますが、全く逆のことをおっしゃっている方もいるので、これもやはり好みの問題ですね
少なくとも初心者さんは絶対に手を出さない方が良いかと思います
一口飲んだ後はちょっとおしゃれ?なオブジェになりかねないですからね( ´ ▽ ` )
ですので、まだ飲んだことがないよという方は決してボトル買いはせず、バーで頼むなり小瓶の計り売りなどを利用するなりして少量ずつ様子をみながら試されることをオススメいたします
好きになってさえしまえばストレートにロック、ハイボールと飲み方を選ばず活躍してくれる優良銘柄ですからね