今回は、ベンチャーウイスキーのイチローズモルト ダブルディスティラリーズをレビューします!
ストレート・ロック・ハイボールで評価しますので、家飲みの参考にしてくださいね♪
青リンゴのようなフルーティさやわたあめのような優しい甘みが特徴
オススメの飲み方はストレートとロック、ハイボール
価格と入手難易度を考えなければ初心者さんにもオススメの飲みやすさ
〈基本情報〉
商品名:イチローズモルト ダブルディスティラリーズ
生産地:日本
種別:ブレンデッドモルト
度数:46%
価格:8,800円くらい
〈概要&テイスティング〉
イチローズモルト ダブルディスティラリーズは、ベンチャーウイスキー(埼玉県秩父市)で製造されているブレンデッドモルトウイスキーです
ベンチャーウイスキーは2004年創業のクラフトウイスキーメーカーさんで、創業者である肥土伊知郎さんのお名前を冠したイチローズモルトをリリースされています
イチローズモルトは国内外問わず非常に人気の高い銘柄となっており、入手難易度は日本のウイスキーの中でもトップクラスです
ブレンデッドやブレンデッドモルトのイチローズモルトであれば運が良ければ手に入ることもありますが、シングルモルトに関しては最早運でどうこうできるレベルではなくなっていますね
最近は日本のクラフトウイスキーメーカーが増えたことで選択肢も増え、多少手に入りやすくなったという話も聞きますが、、、
シングルモルト秩父は相変わらず入手困難ですね( ´ ▽ ` )
さて、今回ご紹介するダブルディスティラリーズは、名前の通り2つの蒸溜所(ディスティラリー)のモルト原酒をブレンドしたウイスキーとなっています
それは、ベンチャーウイスキーが有する秩父蒸溜所のモルト原酒と閉鎖されてしまった羽生蒸溜所のモルト原酒です
羽生蒸溜所は肥土伊知郎さんのご実家である東亜酒造がかつて所有していた設備となります
残念ながら羽生蒸溜所は東亜酒造が日の出通商グループの傘下となった際に取り壊されてしまいました
そのため羽生蒸溜所の原酒は再生産ができず残っているもの限りとなり、非常に貴重で高価なウイスキーとなっています
(2021年に羽生蒸溜所は再建されていますが、100%解体前と同じ環境や設備を再現することはできないため、同じウイスキーを作ることも困難です)
ダブルディスティラリーズには、その羽生蒸溜所の貴重なモルト原酒が一部使用されています
リリース開始当初は秩父蒸溜所が稼働直後ということで秩父側の原酒が足らず、かなり羽生原酒の比率が高かったようです
ただ、現在は逆に羽生の原酒が残り少ないので羽生原酒のブレンド比率がかなり下がっており、秩父原酒のブレンド比率がかなり高くシングルモルト秩父に近い状態になっているそうですね
〈ストレート〉オススメ!
香り:
青リンゴ、わたあめ、カシューナッツ、ほのかにクリームとハチミツ、ハーブ
味:
わたあめ、青リンゴ、ハチミツ、麦、クリーム、メンソール、軽い樽由来の渋み、アルコールのピリピリ感
ミディアムボディで、余韻はアルコールの刺激とわたあめのような甘み、木材の風味が続く
フルーティで優しい甘さのウイスキーです( ´ ▽ ` )
青リンゴのようなフルーティさやわたあめのような優しい甘みが主体で、麦やクリームのような風味も感じられます
またハーブやメンソールのような清涼感もありますね
アルコールの刺激も感じますが、未熟成感は覚えません
秩父は比較的新しい蒸溜所ですので、未熟では無いものの熟成年数が短めの原酒比率が高いのでしょうね
クセもなく穏やかな味わいで、とても飲みやすいウイスキーでした
なお、わたしはシングルモルト秩父もシングルモルト羽生も飲んだことがありますが、このダブルディスティラリーズは、、、
完全に秩父味で羽生要素は感じられないですね、わかっていたことですが( ´ ▽ ` )
〈ロック〉オススメ!
青リンゴ、麦、ザラメ、クリーム、木材の風味、ハーブ
ストレートよりも甘みと麦感が増します( ´ ▽ ` )
かなりハッキリ麦の風味がわかるようになりますね
また時間経過でクリーミィも出てきます
全体的にストレートで飲んだ時よりも味を濃く感じるようになるので、優しい甘さが好きならストレート、ハッキリした味が好きならロックといった感じですかね
わたしはどちらも好みでした( ´ ▽ ` )
〈ハイボール〉オススメ!
麦、青リンゴ、ほんのりハチミツ、ハーブ、木材の風味
ロック同様、麦感の強いハイボールです( ´ ▽ ` )
青リンゴのようなフルーティさやハーブのような清涼感もありますが、一番ハッキリと感じられるのは麦の風味ですね
クセがなくハーブやメンソールのようなさわやかさもあるので、暑い季節にぐびぐび飲みたくなるようなハイボールでした
まあ、ぐびぐび飲むにはちょっとお高いですがね( ´ ▽ ` )
〈総評〉
和を感じさせるような優しさや繊細さがあり、まさにジャパニーズといった感じのウイスキーでした( ´ ▽ ` )
多少アルコールの刺激は感じるものの全体的に穏やかで飲みやすく、価格と入手難易度を考えなければ初心者さんにもオススメできる逸品です
ストレート、ロック、ハイボールとどのスタイルで飲んでもおいしいですからね
価格に関しては正直8,800円が妥当かと問われれば難しいところではありますが、ジャパニーズだけでなくスコッチも値上げ続きな昨今では何が適正なのか最早わかりませんね( ´ ▽ ` )
わたしの感覚で言えばやはり多少割高な印象は否めませんが、生産量の少なさや羽生原酒の希少性を考えれば案外妥当なところなのかもしれません
少なくとも買って損したなどと感じることはありませんので、気になる方はバーなどで試した上で購入を検討してみても良いのではないでしょうか?
、、、まあ前述の通り、そもそもボトルに遭遇できることが稀ですが( ´ ▽ ` )