アイランズ

アラン マスターオブディスティリング2 12年【レビュー】

今回は、アイランズモルトのアラン マスターオブディスティリング2 12年をレビューします!

〈このウイスキーを3行で!〉

マッシュルームフレーバーと白桃や焼きリンゴのような優しい甘さが特徴

滅多に流通しない本物のシェリー樽で熟成された逸品

結構キノコ風味がするので、しいたけとか嫌いな方は要注意

〈基本情報〉

商品名:アラン マスターオブディスティリング2 12年

生産地:スコットランド(アイランズ)

種別:シングルモルト

度数:51.8%

価格:8,000~10,000円くらい

〈概要&テイスティング〉

アイル・オブ・アラン蒸溜所は、スコットランドのアラン島にある蒸溜所です

創業は1995年で、スコットランドの蒸溜所の中では比較的新しい蒸溜所となっています

当時は世界的なウイスキーブーム到来前、日本のみならず海外でもウイスキー需要が落ち込んでおり、そのタイミングでの創業は自殺行為だと考えられていたそうです

また、創業当初は中々酒質が安定せず、評価もイマイチだったのだとか

今でこそ人気のある銘柄ですが、きっと並々ならぬ努力の賜物なのでしょうね、見習いたい( ´ ▽ ` )

現在はアラン島に第二の蒸溜所を建造しましたので、アイル・オブ・アラン蒸溜所「ロックランザ蒸溜所」へ改名しています

(ちなみに第二蒸溜所は「ラッグ蒸溜所」です)

「ロックランザ」「ラッグ」は共に蒸溜所の所在地名です

そして、本商品はアラン蒸溜所のマスターディスティラー(蒸留責任者)であるジェームス・マクタガートさん就任12周年を記念してボトリングされた特別な1本です

バーボン樽で熟成後に、実際に50年以上パロ・コルタドというシェリー酒を熟成していた樽で後熟しています

通常ウイスキーの熟成に使用されるシェリー樽は、ウイスキー熟成専用に製造された擬似シェリー樽(シーズニングシェリー樽)であり、本物のシェリー樽が市場に流通することは滅多にありません

(シェリー酒熟成に使用される樽は、修理しながら50~100年間使用されるため)

そのため、本商品はリアルシェリー樽を用いた非常に気合の入った逸品となっています

なお、パロ・コルタドというシェリー酒については、調べましたがよくわかりませんでした( ´ ▽ ` )

あまり飲まれることの多くない、結構珍しいタイプのシェリー酒みたいですね

〈ストレート〉オススメ!

香り:
焼きリンゴ、白桃、ホワイトチョコレート、徐々にハチミツ、ジンジャー

味:
マッシュルームのようなキノコ感、ホワイトチョコレート、リンゴのコンポート、フレッシュな白桃、ジンジャー、白胡椒、余韻で再びマッシュルームフレーバー

シェリー酒由来のマッシュルームフレーバー全開ですね( ´ ▽ ` )

この辺はシーズニングシェリー樽原酒では味わえない特徴です

かなり好き嫌いが分かれそうなフレーバーですけどね

基本は白桃や焼きリンゴ、ホワイトチョコレートといった優しい甘みが主体ですので、キノコ嫌いの方以外には非常にオススメな一杯です

〈総評〉

シェリー酒由来のマッシュルームフレーバーでかなり好き嫌い分かれそうですね

しいたけとか嫌いな方にもちょっと厳しいかなーと( ´ ▽ ` )

ただ、キノコOKな方であれば、非常に優しい甘みで美味しく頂ける一杯ですので、BARなどで試した上で購入を検討されては如何でしょうか?

記念品なので一般的な12年物のスコッチよりはお高いですが、度数高めで飲み応えありますし、その価値は十分あります