シングルモルト

ザ・グレンリベット 12年【レビュー】

今回は、スペイサイドモルトのザ・グレンリベット12年をご紹介します!

ストレート・ロック・ハイボール・バニラアイスかけで評価しますので、家飲みの参考にしてくださいね♪

〈このウイスキーを3行で!〉

すべてのシングルモルトの原点と言われる銘柄

バニラや乾いた木材の風味、ハチミツやリンゴの甘みが特徴

甘口で飲みやすく
初心者さんにピッタリのウイスキー

〈基本情報〉

商品名:ザ・グレンリベット12年

生産地:スコットランド(スペイサイド)

種別:シングルモルト

度数:40%

価格:3,700円くらい

〈概要&テイスティング〉

ザ・グレンリベット蒸溜所はスコットランドはスペイサイドに位置し、政府公認第一号蒸溜所として知られています

公認の経緯を詳しく書くととても長くなるので下記にざっくりまとめます

ご興味のない方は飛ばしてくださいまし( ´ ▽ ` )

1.
元々ウイスキーはスコットランド人が余った大麦などを使用し製造、自分で飲んだり販売して家計の足しにしたりする田舎の地酒でした

2.
あるとき、イングランドがスコットランドを支配下におきました

3.
スコットランドは独立をくわだてますが、失敗しました

4.
怒ったイングランドはスコットランド文化を破壊すべく、伝統衣装の着用を禁止したり、ウイスキーにとても厳しい税金を課したりしました

5.
スコットランド人はイングランドへの反抗とスコットランド文化保全のため、ウイスキーの密造を開始しました

6.
イングランド政府はウイスキー密造を取り締まろうとしますが、スコットランド人は山岳部や荒地などイングランド人が容易に立ち入れない地域で密造を続けました

7.
「命を賭けて密造するからには少しでもうまいものを」と密造者たちがウイスキーの製法を改良・発展させた結果、密造されたウイスキーはイングランド貴族にも愛飲されるようになりました

8.
ついにイングランド政府は酒税法を改正し税率を軽減、ウイスキーを密造しなくても良くしました

9.
ところがイングランドをよく思わない密造者たちは免許を取りにいきませんでした

10.
しかし酒税法改正の翌年、ザ・グレンリベット蒸溜所が免許を取得、政府公認第一号蒸溜所となり成功をおさめます

11.
最初はグレンリベット蒸溜所を裏切り者扱いしていた密造者たちも、その成功をみて免許の取得を開始、ウイスキーはスコットランドの密造酒から世界の蒸留酒の王としてして発展し始めました

こんな感じ( ´ ▽ ` )

もしザ・グレンリベット蒸溜所が免許を取りに行かなかったら、ウイスキーはスコットランドの密造酒でその歴史を閉じていたかもしれません

そんなわけで、ザ・グレンリベットすべてのシングルモルトの原点と言われています

なお、グレンリベットとはゲール語で「静かな谷」という意味です

〈ストレート〉オススメ!

グレンリベット12年

香り:
乾いた木材、バニラ、ナッツ、ハチミツ、ドライフルーツ

味:
しっかりとしたバニラの風味、乾いた木材、ハチミツ、リンゴ、余韻でわずかにドライフルーツとスモーク
ボディはライト目のミディアム

甘口でとても飲みやすいウイスキーです( ´ ▽ ` )

香りはハチミツ感が強いかな

一応シェリー樽由来のフレーバーも拾えますが、基本はバーボン樽熟成原酒メインですね

〈ロック〉オススメ!

グレンリベット12年

バニラ、スミレの蜜、青リンゴ、余韻で少し木材の渋み

ストレートよりフレッシュな青リンゴ感が増して、さわやかさがアップします

んー、ストレートと甲乙つけがたいですねー( ´ ▽ ` )

〈ハイボール〉オススメ!

グレンリベット12年

青リンゴとバニラがどーんと来た後に乾いた木材の風味が少々

さわやかな甘味とほのかな渋みのある味わいで、とっても飲みやすいです

クセもないので、基本的にどんな料理やおつまみとも合わせられます( ´ ▽ ` )

〈バニラアイス〉オススメ!

グレンリベット12年

熟したリンゴやレーズンのような甘み、アーモンド、ほんのり樽由来の苦味

これは甘口でおいしいですね( ´ ▽ ` )

特にネガティヴな要素もなく、パクパク食べられます

〈総評〉

甘口で飲みやすく、シングルモルトの入門にぴったりです( ´ ▽ ` )

飛び抜けて目立った個性はないものの、とてもバランスが良くあらゆる飲み方に対応可能な優等生ですね

シングルモルトの原点ということもあり、一度は飲んでみるべき銘柄かなと思います( ´ ▽ ` )

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